佐藤 賢一

共通教育部(研究科)教授
共通教育部(学域)教授

学位

  • 博士(学術), 東京大学大学院

研究キーワード

  • 近世日本科学史

研究分野

  • 人文・社会, 科学社会学、科学技術史, 和算

論文

  • 京都大学所蔵『規矩元法町見図解』の伝播経路に ついて:阿蘭陀流町見術の受容と担い手
    佐藤賢一
    洋学, 31号, 掲載ページ 1-32, 出版日 2024年04月, 査読付
    日本語
  • 近世以前の日本の数学について(続)―計算道具としての算木について―
    佐藤 賢一
    電気通信大学紀要, 電気通信大学, 36巻, 1号, 掲載ページ 9-20, 出版日 2024年02月01日, 査読付
    日本語
  • 『解見題之法』の写本校合について
    佐藤 賢一
    UECコミュニケーションミュージアム研究紀要, 電気通信大学, 3号, 掲載ページ 1-53, 出版日 2023年10月, 査読付, The subject of this paper is a bibliographical textual criticism of all 75 manuscripts of the Kaikendai no Ho (解見題之法 ). It also presents their annotations. As a result, the present author identifies the manuscript in Yoshisuke MATSUNAGA's (松永良弼 , ? - 1744) possession as the archetype and establishes a stemma among the manuscripts. This paper also clarifies that there is no bibliographic evidence that this book was authored by Takakazu SEKI (関孝和 , ? - 1708).
    日本語
  • 近世以前の日本の算術について-古代の算術教育と実務官人層の算術知識-
    佐藤 賢一
    電気通信大学紀要, 電気通信大学, 35巻, 1号, 掲載ページ 23-35, 出版日 2023年02月01日, 査読付, This paper introduces the system of arithmetic education in Daigaku-ryo (大学寮), an educational institution established to train bureaucrats in 8th century Japan. In particular, the author argues that Japanese Imperial Court did not completely adopt the educational policy given by the Tang Dynasty to various arithmetic textbooks. Second, the paper points out that Akihira Fujiwara’s (藤原明衡, 990? – 1066) Unshu Ourai (雲州往来) used arithmetic terms derived from Sunzi Suanjing (孫子算経).
    日本語
  • 幕府天文方山路一郎の動向と和算史料の同定について—シンポジウム 開陽丸引き揚げ文書について : 幕府天文方と開陽丸
    佐藤 賢一
    洋学 = Annals of the Society for the History of Western Learning in Japan : 洋学史学会研究年報 / 「洋学」編集委員会 編, 調布 : 洋学史学会 ; 1993-, 30号, 掲載ページ 151-158, 出版日 2023年
    日本語
  • シンポジウム 佐渡の洋学—Report on Traces of Western-derived Technology on Sado Island—2022年9月17日開催シンポジウム「佐渡の洋学」
    佐藤 賢一
    洋学 = Annals of the Society for the History of Western Learning in Japan : 洋学史学会研究年報 / 「洋学」編集委員会 編, 調布 : 洋学史学会 ; 1993-, 30号, 掲載ページ 217-229, 出版日 2023年
    日本語
  • 建部賢弘『研幾算法』による弓形の弧長の導出式の復元について(続)
    佐藤 賢一
    電気通信大学紀要, 電気通信大学, 34巻, 1号, 掲載ページ 7-16, 出版日 2022年02月01日, 査読付, This paper once again introduces one traditional Japanese mathematical book, Kenki Sanpo (1683) by Katahiro Takebe (1664 - 1739). In this book Takebe solved a problem of area of segment utilizing the approximate formula for the length of arc reduced as a result of polynomial interpolation. The author poses the hypothesis to reconstruct Takebe’s formula, which the formula has close resemblance to the minimax approximation polynomial.
    日本語
  • 伊能忠敬と会田安明
    佐藤 賢一
    伊能忠敬の地図作成, -巻, 掲載ページ 21-42, 出版日 2022年
    研究論文(学術雑誌)
  • 和算書『枕砕十七綱』に現れる測量術の技法について
    佐藤 賢一
    電気通信大学紀要, 電気通信大学, 33巻, 1号, 掲載ページ 48-57, 出版日 2021年02月01日, 査読付, This paper introduces a traditional Japanese mathematical manuscript, Chinsai Junanako, 1687. This monograph is a collection of 48 problems as to various geometrical figures. The most notable article among them is the description of land survey utilizing the cross-staff. The author points out the establishment of this European instrument in Japan found during the 17th century.
    日本語
  • 日本最古の数学遊戯書としての『棊盤上』について
    佐藤 賢一
    電気通信大学紀要, 電気通信大学, 32巻, 1号, 掲載ページ 23-33, 出版日 2020年02月01日, 査読付, This paper introduces a mathematical puzzle book, Gobanjo, rediscovered on 2008. The radiocarbon dating on this book suggests that this puzzle book had been written on 15th century, which could be the oldest mathematical book in Japan. The Gobanjo shows us 6 types of puzzle utilizing go stones. The author summaries and translates these 6 types of puzzle into modern Japanese, i.e. Hyakugogenzan (Chinese Remainder Theorem), Shihoseki (counting the sides of square), Tonitarazu (addition and subtraction), Sassadate (simultaneous equations), Metsukeishi (guessing a hidden go stone), and Jugodate (3×3 magic square). Hitherto, as we had some knowledge about these puzzles except Metsukeishi, the author presumes the reconstruction of Metsukeishi utilizing the transposed matrix.
    日本語
  • 資料紹介 電気通信大学所蔵『鉄砲秘伝書抜書』について
    佐藤 賢一
    UECコミュニケーションミュージアム研究紀要, 電気通信大学, 1号, 掲載ページ 1-13, 出版日 2019年03月, This paper introduces one historical material of a license to traditional Japanese gunnery on 1613. This license, Teppo Hiden Bassho (鉄砲秘伝抜書), was issued by both SAWAMURA Kakuemon (澤村 角右衛門) and his son, Naiki (内記) to TSUBOTA Sataemon (坪田 左太右衛門). In this license, Sawamura family showed 6 correspondence tables as their school secret, listing the relationship between the weight of gun-powder and the musket shot. The author reveals that SAWAMURA family was higher-class feudal retainer of Hikone Clan, reffering their genealogy edited by the order of Lord Ii (井伊).
    日本語
  • 東京大学総合図書館所蔵和算関係図書の蔵書構造について
    佐藤 賢一
    電気通信大学紀要, 31巻, 掲載ページ 1-29, 出版日 2019年, 査読付
    研究論文(学術雑誌)
  • 講演録 田中芳男『捃拾帖』の構成について : 欠本5冊の行方を探る—A Reconsideration of the Scrapbook Kunshucho, Edited by Yoshio Tanaka
    佐藤 賢一
    洋学 = Annals of the Society for the History of Western Learning in Japan : 洋学史学会研究年報 / 「洋学」編集委員会 編, 調布 : 洋学史学会 ; 1993-, 24号, 掲載ページ 131-154, 出版日 2016年
    日本語
  • 明治30年の渡波におけるフカヒレ製造記録について
    佐藤 賢一
    石巻学, 1巻, 掲載ページ 120-127, 出版日 2015年
    研究論文(学術雑誌)
  • 宮城県の自治体史にみる津波災害の記録について—地域と震災
    佐藤 賢一
    震災学, 仙台 : 東北学院大学 ; 2012-, 7巻, 掲載ページ 88-101, 出版日 2015年
    日本語
  • 「石塚六郎兵衛算術」 : 和算家の算術修行日記
    佐藤 賢一
    科学史研究, 日本科学史学会, 52巻, 266号, 掲載ページ 92-100, 出版日 2013年, コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 雑誌
    日本語
  • 在来知と外来知の相剋 : 近世日本科学史を例として—The Conflict between Indigenous and Foreign Knowledge : An Introductory Survey of the History of Science in Pre-modern Japan
    佐藤 賢一
    Studia classica, 千葉 : SC西洋古代文化研究会, 1巻, 掲載ページ 261-288, 出版日 2010年
    日本語
  • 長崎歴史文化博物館収蔵沢口一之発給『算術免許状』について
    佐藤,賢一
    研究紀要, 長崎歴史文化博物館, 2巻, 掲載ページ 1-16, 出版日 2007年12月31日
  • 真田宝物館所蔵の測量術書について
    佐藤 賢一
    松代, 出版日 2005年
    研究論文(学術雑誌)
  • 東京大学総合図書館所蔵「南葵文庫」について
    佐藤 賢一
    大学図書館研究 74号, 掲載ページ 96-103, 出版日 2005年
    研究論文(学術雑誌)
  • 奥村喜三郎の『経緯儀用法図説』について
    佐藤賢一
    日蘭交流史 その人 物 情報, 思文閣出版, 162巻, 出版日 2002年
  • 三宅尚斎と阿蘭陀流町見術
    佐藤 賢一
    洋学史研究 = Journal of the history of Western learning, 東京 : 洋学史研究会, 18号, 掲載ページ 23-51, 出版日 2001年04月
    日本語
  • 史料紹介 会田安明著『算法政談』
    佐藤 賢一
    科学史研究. [第Ⅱ期] = Journal of history of science, Japan. [Series Ⅱ] / 日本科学史学会 編, 東京 : 日本科学史学会 ; [1962]-2013, 38巻, 212号, 掲載ページ 223-234, 出版日 1999年12月, コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 雑誌
    日本語
  • 忘れられた数学塾「数理研究舎」の軌跡--和算家、武田謙蔵の数理思想
    佐藤 賢一
    洋学史研究 = Journal of the history of Western learning, 東京 : 洋学史研究会, 16号, 掲載ページ 41-58, 出版日 1999年04月, 資料形態 : テキストデータ プレーンテキスト
    日本語
  • 日本学士院蔵 丹野直信著『尺蠖屈信録』について
    佐藤 賢一
    哲学・科学史論叢 = Archive for philosophy and the history of science / 『哲学・科学史論叢』編集委員会 編, 東京 : 東京大学教養学部哲学・科学史部会, 1号, 掲載ページ 79-106, 出版日 1999年
    日本語
  • 関孝和, 建部賢明, 建部賢弘編『大成算経』の研究 : 角術の分析を中心にして
    佐藤賢一
    東京大学 課程博士 <学術>, 広域科学専攻, 出版日 1998年
  • 関孝和「発微算法」の研究--異版の存在について
    佐藤 賢一
    科学史研究. [第Ⅱ期] = Journal of history of science, Japan. [Series Ⅱ] / 日本科学史学会 編, 東京 : 日本科学史学会 ; [1962]-2013, 35巻, 199号, 掲載ページ 179-187, 出版日 1996年09月, 査読付, コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 雑誌
    日本語
  • 建部賢弘著『研幾算法』の研究
    佐藤賢一
    科学史 科学哲学, 13巻, 掲載ページ 26-40, 出版日 1996年

MISC

  • 大学図書館のデジタルアーカイブの構築と利用—2022年5月22日開催 シンポジウム 洋学の地域交流とアーカイヴの展開
    佐藤 賢一
    調布 : 洋学史学会 ; 1993-, 出版日 2023年, 洋学 = Annals of the Society for the History of Western Learning in Japan : 洋学史学会研究年報 / 「洋学」編集委員会 編, 30号, 掲載ページ 187-190, 日本語, 1343-8859, AN10410210
  • 会田安明著『天文簡要論』にみる伊能忠敬の測量
    佐藤 賢一
    1.はじめに

    本報告では、伊能忠敬とも昵懇であった和算家・会田安明(1747-1817)が残した天文学に関する小品『天文簡要論』(1802年頃)を紹介する。本史料には、伊能が第3回測量までの間に測定したデータに基づき、会田に直接提供されたと考えられる情報や測量データが随所に盛り込まれている。20年余に及ぶ伊能の測量事業のほぼ初期に該当する年代に記され、伊能の同時代人による証言を留める史料として『天文簡要論』は貴重である。この観点から、『天文簡要論』が伊能忠敬について言及する内容を中心に紹介する。



    2.『天文簡要論』が記す伊能忠敬由来の情報について

    本報告で紹介をする会田の『天文簡要論』は、天文暦学の基本的概念や歴史、雑録的な内容を上下2冊にまとめた写本である。日本学士院、東北大学附属図書館狩野文庫、山形大学小白川図書館佐久間文庫に所蔵が確認される。『天文簡要論』の上冊では過去の天文暦学者たちが残した成果の問題点を指摘、解説し、下冊ではそれらを乗り越えた最新の知見が披露される。伊能忠敬に関する記載は、最新の知見を示す事例として下冊に登場する。以下、その概要を掲出する。

    (1)伊能の測量術について

    「地球大小論」という項目で会田は、伊能忠敬による測量の目的、緯度1°の距離(28.2里)、測量の技法の概要について言及する。伊能の測量法を示した史料としては従来、渡辺慎『東河先生流量地伝習録』が知られていたが、会田の叙述は簡単ながら、これと類似の内容を含んでおり、伊能の測量事業の初期の技法の一端をうかがうことができる。

    (2)北極星の高度と太陽の南中高度の測定について

    「予カ勾陣大星ノ測量」「十七日夜勾陣大星ノ一測量」「同十七日立表測量」の項目において会田は、伊能宅において北極星の高度と太陽の南中高度を測定したことを記す(1798年12月23日のこと)。伊能宅に設置されていた天文観測器具を会田は自ら操作しており、『寛政暦書』に描かれている同様の器具類の実際の用法を知る上での参考となる情報が記されている。

    (3)山形城下での観測データ

    「羽州山形測量」の項目において、第3次測量の際に伊能隊が通過した山形城下での天文観測記録を会田は記録に留めている。この記録の中に、どの恒星を観測したのかが略記されている。

    (4)山岳の標高に関するデータ

    「諸国山高測量」の項目で、会田は12箇所の山岳(月山、赤城山、磐梯山、岩木山、鳥海山、他)の標高を記している。伊能から会田に提供されたデータは象限儀で計測した山頂を見通した際の仰角であった。これらの数値は、伊能が測量した山岳に関わるデータを集成した史料『山島方位記』(現存67 冊)には記載されていないものである。会田はこれら仰角のデータと、伊能測量隊が作成した地図上での2地点間の距離、そして三角比を用いて標高(正確には標高差)を算出している。この計算を行うために、会田は伊能図に実際に物差しを当てて長さを測っていたことが記されている。

    (5)垂揺球儀の概要について

    「垂揺球儀」の項目において、伊能が計時のために用いた振り子時計「垂揺球儀」の概説をまとめる。会田は、この時計の発明者として間重富と高橋至時の2名を挙げている。



    3.おわりに

    『天文簡要論』下冊から明らかになった事柄は以下のようになる。



    ・会田が伊能宅で天文観測を体験していたこと。

    ・伊能が第3 回測量旅行中に測定したデータ類を、会田は提供されていたこと。さらに伊能図も実見していたことがうかがえる。

    ・提供されたデータの中には、山頂を見通した仰角の測定値が含まれており、これらは既存の史料には確認できないものである。

    ・垂揺球儀の概要を記していること。



    伊能忠敬の同時代人が伊能の動向について書き残した史料は、書簡を中心として数多く残されている。しかし、間重富や高橋至時のように非常に近い関係にあった数人の天文暦学者を例外として、伊能の測量や天文観測の実態を的確な知識に基づいて記録をした史料は思いの外少ない。その観点から、会田安明の『天文簡要論』下冊は小篇でありながら、伊能の天文暦学、測量の実践に関する情報を現在に残す史料として位置づけられる。, 公益社団法人 日本地理学会, 出版日 2022年, 日本地理学会発表要旨集, 2022s巻, 掲載ページ 141, 日本語
  • 震災からの歩み(第60回)SNS時代の被災地ボランティアのあり方
    佐藤 賢一
    東京 : 第三文明社, 出版日 2016年11月, 第三文明, 683号, 掲載ページ 29-31, 日本語, 40020973224, AN00001940
  • 日本学士院所蔵柳楢悦関係資料について
    佐藤 賢一
    出版日 2015年, 東京大学史料編纂所研究成果報告2014-3 近代移行期歴史地理把握のタイムカプセル「赤門書庫旧蔵地図」の研究, 2014-3巻, 掲載ページ 96-110
  • 災害歴史記録とローカル・ナレッジの形成—小特集 科学と震災をめぐる記録とアーカイブズ : 2014年度日本科学史学会生物学史分科会・夏の学校から
    佐藤 賢一
    コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 雑誌, 東京 : 日本科学史学会 ; 2014-, 出版日 2015年01月, 科学史研究. [第Ⅲ期] = Journal of history of science, Japan. [Series Ⅲ] / 日本科学史学会 編, 272号, 掲載ページ 407-409, 日本語, 2188-7535, 110010049779, AA12708721
  • 科学研究費「近世日本の科学史史料ならびに自然災害史料の総合的研究」の紹介(<特集>日本における科学史研究プロジェクト)
    佐藤 賢一
    コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 雑誌, 日本科学史学会, 出版日 2013年, 科学史研究, 52巻, 267号, 掲載ページ 129-133, 日本語, 2188-7535, 2435-0524, 110009674598, AN10104688
  • 近世日本数学史
    佐藤 賢一
    コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 雑誌, 日本科学史学会, 出版日 2012年, 科学史研究, 51巻, 264号, 掲載ページ 193-198, 日本語, 2188-7535, 2435-0524, 110009562725, AN10104688
  • 東日本大震災以後の被災地史料の保存に対する雑感(アゴラ)
    佐藤 賢一
    コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 雑誌, 日本科学史学会, 出版日 2012年, 科学史研究, 51巻, 261号, 掲載ページ 47-49, 日本語, 2188-7535, 2435-0524, 110009564821, AN10104688
  • 『明治前日本科学史』と科学史研究のその後—日本科学史学会創設70周年記念シンポジウム 明治前科学史研究の回顧と現状 : 2011年度年会報告
    佐藤 賢一
    コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 雑誌, 東京 : 日本科学史学会 ; [1962]-2013, 出版日 2011年, 科学史研究. [第Ⅱ期] = Journal of history of science, Japan. [Series Ⅱ] / 日本科学史学会 編, 50巻, 260号, 掲載ページ 200-202, 日本語, 0022-7692, 110008898296, AN10104688
  • DeSeCoプロジェクトとキー・コンピテンシーの概要について—シンポジウム 大学変革期における科学史教育--2010年度[日本科学史学会]年会報告
    佐藤 賢一
    コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 雑誌, 東京 : 日本科学史学会 ; [1962]-2013, 出版日 2010年, 科学史研究. [第Ⅱ期] = Journal of history of science, Japan. [Series Ⅱ] / 日本科学史学会 編, 49巻, 256号, 掲載ページ 233-235, 日本語, 0022-7692, 110008007126, AN10104688
  • 蔵書印からたどる史料の遍歴(アゴラ)
    佐藤 賢一
    コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 雑誌, 日本科学史学会, 出版日 2010年, 科学史研究, 49巻, 254号, 掲載ページ 109-111, 日本語, 2188-7535, 2435-0524, 110007658059, AN10104688
  • 図書紹介:『ものがたり 東北大学の至宝』
    佐藤 賢一
    国立研究開発法人 科学技術振興機構, 出版日 2009年, 情報管理, 52巻, 5号, 掲載ページ 313-313, 日本語, 0021-7298, 1347-1597, 130000126418
  • 国立公文書館所蔵下総国元禄・天保国絵図調査報告(4)
    佐藤 賢一
    出版日 2009年, 東京大学史料編纂所附属画像史料解析センター通信, 49巻, 掲載ページ 14-17
  • シンポジウム : 関孝和を巡る諸問題関孝和没後300周年
    佐藤 賢一
    出版日 2008年12月25日, 科学史研究. 第II期, 47巻, 248号, 掲載ページ 231-232, 日本語, 0022-7692, 10024867138, AN10104688
  • 関孝和の伝記をめぐる謎—特集 関孝和--没後300年記念 ; 関孝和をめくる謎
    佐藤 賢一
    東京 : 日本評論社, 出版日 2008年07月, 数学文化 / 日本数学協会 編, 10号, 掲載ページ 83-85, 日本語, 40016160397, AA11860695
  • 天文・暦学関係資料、山内司馬関係資料ならびに桑原氏関係資料について
    佐藤 賢一
    仙台 : 宮城県図書館, 出版日 2008年, 宮城県図書館貴重資料専門調査報告書 / 宮城県図書館資料奉仕部調査班 編, 2008年度巻, 掲載ページ 20-34, 日本語, 40016915910, AA12391716
  • 関孝和研究の来し方と行く末—シンポジウム 関孝和を巡る諸問題 関孝和没後300周年--[日本科学史学会]2008年度年会報告
    佐藤 賢一
    コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 雑誌, 東京 : 日本科学史学会 ; [1962]-2013, 出版日 2008年, 科学史研究. [第Ⅱ期] = Journal of history of science, Japan. [Series Ⅱ] / 日本科学史学会 編, 47巻, 248号, 掲載ページ 232-235, 日本語, 0022-7692, 110007055759, AN10104688
  • 幕末仙台藩における洋学関連史料および林子平関連史料について
    佐藤 賢一
    仙台 : 宮城県図書館, 出版日 2007年, 宮城県図書館貴重資料専門調査報告書 / 宮城県図書館資料奉仕部調査班 編, 2007年度巻, 掲載ページ 24-38, 日本語, 40016820655, AA12391716
  • 遊びと学びのはざま—近世後期の和算家たち
    佐藤 賢一
    公益財団法人 日本学術協力財団, 出版日 2006年, 学術の動向, 11巻, 10号, 掲載ページ 90-95, 日本語, 1342-3363, 1884-7080, 130001494626, AN10527590
  • 和算家 関孝和を巡って
    佐藤 賢一
    公益財団法人 日本学術協力財団, 出版日 2006年, 学術の動向, 11巻, 9号, 掲載ページ 90-95, 日本語, 1342-3363, 1884-7080, 130001494945, AN10527590
  • 再発見なった『関算四伝書』の『数度衍』について--和算と西洋数学の新たな接点—シンポジウム 西洋近代科学諸概念・説の受容に際しての日本人の対応・理解度をめぐって
    佐藤 賢一
    コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 雑誌, 東京 : 日本科学史学会 ; [1962]-2013, 出版日 2006年, 科学史研究. [第Ⅱ期] = Journal of history of science, Japan. [Series Ⅱ] / 日本科学史学会 編, 45巻, 239号, 掲載ページ 176-178, 日本語, 0022-7692, 110006436269, AN10104688
  • 科学通信 プロジェクト:「江戸のモノづくり」プロジェクト--近世日本の科学技術の再評価
    佐藤 賢一
    東京 : 岩波書店, 出版日 2003年07月, 科学, 73巻, 7号, 掲載ページ 732-735, 日本語, 0022-7625, 40005862757, AN00036810
  • 和の数学(4)和算家たちの「本音」を探る
    佐藤 賢一
    東京 : 日本評論社, 出版日 2003年07月, 数学セミナー, 42巻, 7号, 掲載ページ 56-59, 日本語, 0386-4960, 40005849719, AN10333470
  • 関孝和を巡る人々(科学史入門)
    佐藤 賢一
    コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 雑誌, 日本科学史学会, 出版日 2003年, 科学史研究, 42巻, 225号, 掲載ページ 49-54, 日本語, 2188-7535, 2435-0524, 110006439527, AN10104688
  • 和算家たちの「芸」と「理念」
    佐藤 賢一
    東京 : 岩波書店, 出版日 2002年07月, 図書, 639号, 掲載ページ 38-42, 日本語, 40005462708, AN00378472
  • 日本科学史学会60周年に寄せて:「和算史」の立場から—学会消息 日本科学史学会創立60周年記念パネルディスカッション「科学史研究の方法と展望」
    佐藤 賢一
    コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 雑誌, 東京 : 日本科学史学会 ; [1962]-2013, 出版日 2001年, 科学史研究. [第Ⅱ期] = Journal of history of science, Japan. [Series Ⅱ] / 日本科学史学会 編, 40巻, 219号, 掲載ページ 177-179, 日本語, 0022-7692, 40004451916, AN10104688
  • 『「算木」を超えた男--もう一つの近代数学の誕生と関孝和』王青翔著
    佐藤 賢一
    コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 雑誌, 東京 : 日本科学史学会 ; [1962]-2013, 出版日 2000年03月, 科学史研究. [第Ⅱ期] = Journal of history of science, Japan. [Series Ⅱ] / 日本科学史学会 編, 39巻, 213号, 掲載ページ 54-57, 日本語, 0022-7692, 110006439111, AN10104688
  • 「江戸の算術指南」西田知己著
    佐藤 賢一
    コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 雑誌, 東京 : 日本科学史学会 ; [1962]-2013, 出版日 2000年03月, 科学史研究. [第Ⅱ期] = Journal of history of science, Japan. [Series Ⅱ] / 日本科学史学会 編, 39巻, 213号, 掲載ページ 52-54, 日本語, 0022-7692, 110006439110, AN10104688
  • 佐藤健一『江戸のミリオンセラー『塵劫記』の魅力 吉田光由の発想』
    佐藤 賢一
    コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 雑誌, 東京 : 日本科学史学会 ; [1962]-2013, 出版日 2000年, 科学史研究. [第Ⅱ期] = Journal of history of science, Japan. [Series Ⅱ] / 日本科学史学会 編, 39巻, 214号, 掲載ページ 124-126, 日本語, 0022-7692, 110006439123, AN10104688
  • 安藤正人『記録史料学と現代 アーカイブズの科学をめざして』
    佐藤 賢一
    コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 雑誌, 東京 : 日本科学史学会 ; [1962]-2013, 出版日 1999年06月, 科学史研究. [第Ⅱ期] = Journal of history of science, Japan. [Series Ⅱ] / 日本科学史学会 編, 38巻, 210号, 掲載ページ 116-119, 日本語, 0022-7692, 40004451828, AN10104688
  • 和算の曙,「秀吉」の時代の数学
    佐藤 賢一
    資料形態 : テキストデータ プレーンテキスト, 東京 : 日本評論社, 出版日 1996年10月, 数学セミナー, 35巻, 10号, 掲載ページ 46-49, 日本語, 0386-4960, 40004890320, AN10333470

書籍等出版物

  • 洋学史研究事典
    青木, 歳幸; 海原, 亮; 沓澤, 宣賢; 佐藤, 賢一 (学術博士); Tanaka-van Daalen, Isabel; 松方, 冬子; 洋学史学会
    日本語, x, 503p, 思文閣出版, 出版日 2021年09月, ISBN 9784784219377
  • すごいぞ!江戸の科学 : 時代を動かした地図・暦・和算の力
    群馬県立歴史博物館; 小林, 龍彦; 中村, 士; 佐藤, 賢一 (学術博士); 酒井, 一輔
    日本語, 143p, 群馬県立歴史博物館, 出版日 2018年07月
  • 関流和算書大成 : 関算四伝書
    東アジア数学史研究会; 岡本, 和夫; 川原, 秀城; 渡辺, 純成; 佐藤, 賢一 (学術博士)
    日本語, ii, 573p, 勉誠出版, 出版日 2011年01月
  • 関流和算書大成 : 関算四伝書
    東アジア数学史研究会; 岡本, 和夫; 川原, 秀城; 渡辺, 純成; 佐藤, 賢一 (学術博士)
    日本語, ii, 747p, 勉誠出版, 出版日 2010年02月
  • 科学の真理は永遠に不変なのだろうか : サプライズの科学史入門
    中根, 美知代; 佐藤, 賢一 (学術博士); 小山, 俊士; 三村, 太郎; 矢島, 道子; 中澤, 聡; 隠岐, さや香; 河野, 俊哉; 有賀, 暢迪; 溝口, 元; 大谷, 卓史
    日本語, 279p, ベレ出版, 出版日 2009年08月, ISBN 9784860642365
  • 関孝和論序説
    上野, 健爾; 小川, 束; 小林, 龍彦; 佐藤, 賢一 (学術博士)
    日本語, xii, 281p, 岩波書店, 出版日 2008年12月, ISBN 9784000062756
  • 関流和算書大成 : 関算四伝書
    東アジア数学史研究会; 岡本, 和夫; 川原, 秀城; 渡辺, 純成; 佐藤, 賢一 (学術博士); 安, 大玉
    日本語, i, 477p, 勉誠出版, 出版日 2008年02月
  • カッツ数学の歴史
    Katz, Victor J.; 中根, 美知代; 上野, 健爾; 三浦, 伸夫; 高橋, 秀裕; 林, 知宏; 大谷, 卓史; 佐藤, 賢一 (学術博士); 東, 慎一郎; 中澤, 聡
    日本語, xxiii, 995p, 共立出版, 出版日 2005年06月, ISBN 9784320017658
  • そして数は遙かな海へ…東アジアの数理科学史
    佐藤, 賢一 (学術博士)
    日本語, 149p, 北樹出版, 出版日 2005年04月, ISBN 4893849883
  • 近世日本数学史 : 関孝和の実像を求めて
    佐藤; 賢一
    日本語, xviii, 423, 6p, 東京大学出版会, 出版日 2005年03月, ISBN 4130613553

所属学協会

  • 日本科学史学会

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 最終版伊能図の製作過程と作図技法の解明-歴史GISを軸とした学際的アプローチ-
    塚本 章宏; 鳴海 邦匡; 島津 美子; 小田 匡保; 佐藤 賢一
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 徳島大学, 基盤研究(B), 23H00732
    研究期間 2023年04月01日 - 2028年03月31日
  • 近世日本数理科学の新たな歴史叙述構築に向けた総合研究
    佐藤 賢一; 平岡 隆二; 橋本 雄太; 梅田 千尋
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 電気通信大学, 基盤研究(B), 22H00635
    研究期間 2022年04月01日 - 2027年03月31日
  • 近世日本数理科学史の領野横断的研究の実践
    佐藤 賢一; 平岡 隆二; 橋本 雄太; 梅田 千尋
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 電気通信大学, 基盤研究(B), (1)研究代表者の佐藤賢一は、『洋学史研究事典』を編集刊行した。特に「宗門改役」の項目において、北条氏長『攻城 阿蘭陀由里安牟相伝』の原本がAdam Freitag, L'architecture militaire ou La fortification nouuelle(1635)であることを明らかにした。他に、「建部賢弘『研幾算法』による弓形の弧長の導出式の復元について(続)」において、建部による弓形の弧長を求める公式が、最良近似多項式に類似していることを明らかにした。「伊能忠敬と会田安明」では、会田安明が残した記録に伊能忠敬の実測記録を補う山岳の標高データが記載されていることを確認した。 (2)研究分担者の梅田は、論考「近世宗教史における陰陽道」「近世陰陽道研究の成果と課題」「近世社会における「暦」」を発表し、近年の陰陽道史の研究動向を総括し、さらに展望を提示した。 (3)研究分担者の平岡は、前述した『洋学史研究事典』に「沢野忠庵」他を執筆した。論考、”Deciphering Aristotle with Chinese Medical Cosmology: Nanban Unkiron and the Reception of Jesuit Cosmology in Early Modern Japan”と「長崎歴史文化博物館収蔵「伊能図」」を発表し、南蛮天文学(南蛮運気論)と長崎歴史文化博物館所蔵伊能忠敬地図に関する書誌学的成果を報告した。 (4)代表者・佐藤、分担者・梅田、平岡、橋本雄太の4名でシンポジウム「開陽丸引き揚げ文書について 幕府天文方と開陽丸」(洋学史学会)を開催した。開陽丸遺跡から引き揚げられた古文書が、幕府天文方に由来することを明らかにし、各文書の内容分析とその分析手法の紹介を行った。, 18H00641
    研究期間 2018年04月01日 - 2023年03月31日
  • 伊能図の成立過程に関する学際的研究-忠敬没後200年目の地図学史的検証-
    平井 松午; 青山 宏夫; 鳴海 邦匡; 杉本 史子; 島津 美子; 酒井 一輔; 小田 匡保; 佐藤 賢一; 塚本 章宏; 早川 泰弘; 小野寺 淳; 礒永 和貴
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 徳島大学, 基盤研究(A), 本研究課題では、伊能忠敬らが作製した大名家献上本伊能図や測量下図・定稿図(稿本)を対象に、高精細画像データや非破壊調査を用いて、料紙・彩色・針穴・記載内容について検証した。 この結果、献上本・控図・下図などで料紙の使い分けがなされたことや、献上本の地図・コンパスローズで顔料(彩色)の使用頻度が高いことが判明した。また、針穴の分析からは、測量時期における測量精度の違いや稿本と大名家献上本との関係性、伊能図の高度な作製技法が明らかになった。, 18H03603
    研究期間 2018年04月01日 - 2022年03月31日
  • 近世日本の科学史史料ならびに自然災害史料の総合的研究
    佐藤 賢一; 福田 舞子
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 電気通信大学, 基盤研究(B), 本研究では近世日本科学史・自然災害史の史料に関する総合的研究を進め、以下の項目について成果を公開した。 (1)和算家・石塚六郎兵衛と横川玄悦の事績を明らかにした。(2)近世日本の測量術におけるオランダ由来の技術の実態を解明した。(3)博物学者・田中芳男の史料群の構成を明らかにした。(4)仙台藩の和算の通史を刊行した。(5)宮城県の自治体史における災害記事の一覧を分析し、その歴史的背景を明らかにした。, 25282064
    研究期間 2013年04月01日 - 2017年03月31日
  • 近代化模索期の「国史」編纂と地図作成―赤門書庫旧蔵地図の研究
    杉本 史子(山田史子); 小野寺 淳; 佐藤 賢一; 中村 雄祐
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 東京大学, 基盤研究(C), ①東京大学史料編纂所所蔵「赤門書庫旧蔵地図」の整理を完了。2015年度から東京大学史料編纂所において、詳細な研究データがウェブ公開され、原物の閲覧が開始される予定。②調査・研究内容は、『東京大学史料編纂所研究成果報告2014-3 近代移行期の歴史地理把握のタイムカプセル赤門書庫旧蔵地図の研究』(本文392頁)にまとめた。研究成果の一部は、Karen Wigen・Sugimoto Fumiko・Cary Karacas編『Cartographic Japan: A History in Maps』(The University of Chicago Press 2015年刊行予定)に反映させた。, 24520737
    研究期間 2012年04月01日 - 2015年03月31日
  • 近世日本科学史史料の再評価に向けた総合研究
    佐藤 賢一
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 電気通信大学, 基盤研究(B), 近世日本科学史の中でも、和算史、天文学史、医学史、本草学史の一次史料を全国的に探索し、書誌情報を整理することに努めた。全国各地で調査を実施する過程で発見した一次史料については、情報がまとまり次第、口頭発表・論文の形で公開をした。特に、江戸時代の測量術に関する史料に新出史料が多く見られ、その分野に関する発表の頻度が高くなった。 なお、平成23年3月11日に発生した東日本大震災の影響により、史料探索の範囲を大幅に変更し、自然災害史史料の情報収集も視野に入れた計画変更を行った。, 21300322
    研究期間 2009年04月01日 - 2014年03月31日
  • 「地図史料学の構築」の新展開-科学的調査・復元研究・データベース
    杉本 史子; 荒井 経; 磯永 和貴; 上杉 和央; 小野寺 淳; 早川 泰弘; 平井 松午; 井上 聡; 近藤 成一; 佐野 千絵; 佐藤 賢一; 杉森 玲子; 高島 晶彦; 高橋 敏子; 中野 等; 中村 雄祐; 鳴海 邦匡; 村岡 ゆかり; 吉江 貴文; 吉田 直人
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 東京大学, 基盤研究(A), 「「地図史料学の構築」の新展開」は、下記の三つの方法により、地図について検討を行った。 (1)地図に初めての科学的調査を実施し使用色料を分析したことをはじめとして、近世地図の物質的特質を調査・分析した。そのうえで、内容・描写方法について多角的・組織的に調査・分析を行った。(2)近世の代表的政治地図(国絵図)を復元制作するという実験的手法により、文献分析・原物分析では明らかにできない、地図作成の実態を検討した。(3)現存近世地図についての基礎データの蓄積と検索システムの開発・公開を行った。 以上の検討の成果を盛り込んだ『絵図学入門』(東京大学出版会、2011)を執筆し、新しい地図史料学のプラットフォームとして、学界・社会に提供した。, 21242018
    研究期間 2009年 - 2011年
  • 和算家関孝和の業績に関する再検証 改訂版『関孝和全集』編纂に向けた基礎研究
    佐藤 賢一; 小林 龍彦; 小林 龍彦
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 電気通信大学, 基盤研究(B), 和算家関孝和の数学的業績について、書誌学的、数学史的な再検討を行い、従来無批判のままに受け入れられてきた通説を是正する試みを実施した。これまでも研究代表者が明らかにしてきた『発微算法』や『算術許状』の再評価の他にも、『括要算法』の異版の比較、「三部抄」 と呼ばれる写本群の校合作業を行い、関の数学には今なお解釈の余地があることを示した。, 17300285
    研究期間 2005年 - 2008年
  • 日本数学史料の所在調査と総合目録作成
    平野 葉一; 佐藤 賢一; 平野 葉一; 岩下 哲典; 白杉 悦雄; 若松 正志; 福本 和正
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 電気通信大学, 特定領域研究, [総論]現在、近世目本数学史(和算史)の「通説」と言われるものは、明治以来各地で収集されてきた膨大な数の和算史料に基づいて組み立てられている。本研究では、それらの史料の総合的な所在調査と目録作成を平成14年度以来、実施してきた。本年度は研究の最終年度として、これまで収集してきた情報を『国書総目録』その他の目録の情報と照合する作業を重点的に進めてきた。 この照合作業によって幾つかの新知見も得られた。例えば、現在成立年代の判明している和算史料はその大半が19世紀になってから成立していることが明らかになった。また、既存の目録の書誌情報と、現地調査によって確認した情報の間にかなりの食い違いも認められた。東京大学総合図書館所蔵和算史料の内、約50点近くが『国書総目録』の記載から漏れていたのはその一例である。 平成18年3月現在、目録の上で確認のできた和算史料の総件数は約20,000件であるが、本研究によってさらに数千件規模の新出史料・再発見史料の情報を追加することができる見込みである。それらをまとめた「総合目録」は、本研究終了後、研究成果として平成18年度内に公開をする予定である。 [個別調査成果]本年度調査を実施した機関・地域を列記する。 ・東京大学総合図書館所蔵南葵文庫の調査(数点ほど新資料を再発見した。) ・長野県木祖村内での個人宅調査(近世期の計算帳、帳簿類を調査。) ・宮城県図書館所蔵伊達文庫、養賢堂文庫の和算史料調査(『数度術』を再発見した。), 14023101
    研究期間 2001年 - 2005年
  • 和算家関孝和の業績の基礎的研究
    佐藤 賢一
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 電気通信大学, 基盤研究(C), 本研究の遂行期間中、得られた成果を箇条書きで要約すると次のようになる。 ・『御家人分限帳』の記載内容から、関孝和の弟永章の生年が1661年であったこと、孝和の養子となった甥の新七郎が1690年生まれであったことを確認した。これに伴って、関孝和の生年は従来比定されていた1640年代よりもかなり後の時代(1660年)にまで下る可能性が出てきた。 ・関孝和の弟子、建部賢明が記した『建部氏伝記』の中に、従来知られていなかった関孝和に関する証言が収録されていることを確認したこと。 ・日本学士院所蔵和算史料の内、約2,000点が目録未収録のままであったが、本研究によって、その未収録に至った経緯の詳細と残存史料の全貌を明らかにすることができた。 ・従来、関孝和が発行したと見なされていた免許状(日本学士院蔵)が、印記などを精査することによってその真偽の根拠が薄弱であることを指摘した。. ・関孝和『発微算法』が解いた原問題の出題者である沢口一之に関わる史料群(橋本流伝書・個人蔵)の存在を明らかにし、その内容を明らかにしたこと。 ・関孝和の業績として知られる著作群、『括要算法』(1712年)、「三部抄」、「七部書」の内容はすべて『大成算経』全20巻(1711年)に過不足なく収録されていることを明示したこと。 ・東京大学総合図書館所蔵、南葵文庫内に榊原霞洲(1691-1748)の筆写した和算関連写本群が存在することを確認した。この中には『大成算経』をはじめとする和算史上重要な史料が多数含まれている。 ・東京大学総合図書館が所蔵する和算史料を全点調査して目録化し、その収蔵に至った経緯と蔵書の構成を明らかにしたこと。明治期の関孝和研究者でもあった川北朝鄰の依拠した史料がどのようなものであったのかを明らかにすることもできた。 ・宮内庁書陵部所蔵『寛政暦書等暦算書』(全402冊)の中に145点の和算史料が収録されていることを確認した。『関孝和全集』にも収録されている『闕擬抄答術』の原本をほぼ一世紀ぶりに再確認した。, 13680001
    研究期間 2001年 - 2004年

メディア報道

  • 沈没した幕末の軍艦「開陽丸」から謎の古文書 誰が何のために?
    毎日新聞, https://mainichi.jp/articles/20230518/k00/00m/040/208000c, 新聞・雑誌
    公開日 2023年05月

学術貢献活動

  • 国立科学博物館研究報告E類(理工学)編集顧問
    査読等, 査読, 独立行政法人国立科学博物館館長, 実施期間 2024年04月01日 - 2026年03月31日
  • 文化審議会文化財分科会第一専門調査会委員
    審査・学術的助言, 審査・評価, 文部科学大臣, 実施期間 2024年04月01日 - 2025年03月31日